告知

2016年2月29日月曜日

第4回子ども脱被ばく裁判口頭弁論を傍聴して

2月25日の第4回子ども脱被ばく裁判に参加し、
傍聴されたボランティアの松岡さんからの報告です。

20160225 UPLAN【事前交流集会】子ども脱被ばく裁判第4回期日 



後半、裁判所前から記者会見、意見交換会までの映像です。

地裁に向かう原告と支援者たち

裁判後の記者会見

2月25日福島地裁の子ども脱被ばく裁判傍聴に、バスで16人で参加しました。

二人の原告の陳述、凛とした気迫に満ちたものでした。
「2011年5月6月子どもの吐き気、下痢、異常な鼻血が続き、家の2階は毎時1.27μSV、玄関先は2.42μSVあった。子どもの健康を守りたい一心で7月母子避難。現在、娘は高校生になり、体調不良を訴えなくなったが、傷の治りが悪い。娘はこれから、いつ発病するかもしれない時限爆弾を抱えて生き続けなくてはならない。親は辛い。」
「福島市で子育てをしている不安、震災後、ずっと高線量だった福島に居続けてしまった不安、当時テレビで繰り返された『直ちに健康に影響はない』ってどういうこと? この先、10年後20年後も健康でいられるのだろうか。このまま、ここで子育てしていいのだろうか、不安との戦いです。子どもに、泥遊びダメ、水たまりダメ、草や虫に触ってはダメといわざるをいえない口惜しさ、悲しさ。子どもは自然の中で遊び、転がり心や体を育てていくものなのに。子どもたちから笑顔をとらないで、子どもを守ってください。」

朝、福島駅頭で、「本日地裁で『放射能からこどもを守れ』という裁判をやっています」「福島の子供の甲状腺ガンは166人になりました」と言いながらチラシをまきました。国や県、市町村の復興安全キャンペーン圧力に、「放射能が心配」と言えない、言ったらつまはじきされる雰囲気と聞いていますが、原告の陳述は、福島で子育てしている親たちの共通の気持ちなのだと思いました。だから皆さん、チラシを受けとってくれるのだと思いました。

 12月1日の第3回口頭弁論で、光前弁護士が、裁判所は我々の要求、「安全な場所で教育せよ」を「なす債務」ととらえている。だから市町村がなす行為の特定―安全な場所で教育することの中身を詳しく述べないと、市町村は何をやっていいか分からず、裁判にならない――という裁判所の考えを明確に引きだし、第4回口頭弁論までに、被告に要求する具体的内容を特定するということか宿題になったと説明がありました。

 「安全の場所」をどう認定するか――福島原子力発電所内では、100Bq/kg超える放射性汚染物はクリアランス以下、再利用不可として放射能廃棄物として管理した。土壌に換算すると6500Bq/㎡に該当する、これを安全か危険かの判定の基準値とした。文科省のモリタリングのデータは10000Bq/㎡から測定されているので、10000Bq/㎡、クリアランスレベル以下のところを地図に落として資料を作った。この区域は危険、それ以外の安全な場所で子どもたちの学習権を保障せよとした。
 2011年12月につくられた「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」報告書、年間20ミリSV以下は安全が原発事故後の国策で、この基準で行政は動いているから、20ミリSVの厚い壁に切り込み、裁判に持っていくのは一筋縄ではいかない。
 裁判長は、次回公判を5月26日(木)と言ったが、まだ中味に入るか腹は決まっていない、棄却、門前払いの危険は残っていると、井戸弁護士は指摘しました。
 

2016年2月28日日曜日

第4回子ども脱被ばく裁判報告 門前払いを回避! 弁護皆さんの熱い思いが結実した土壌汚染地図!

皆様、すでに2月25日子ども脱被ばく裁判第4回口頭弁論の速報をお伝えしましたが、動画や参加メンバーからの報告が来ましたのでご覧下さい。

ユープラン 三輪祐児さん、いつもありがとうございます。

裁判所前でシュプレヒコールで原告と弁護団を送り出すところ(三輪さん撮影動画から)



前半、裁判前の映像です
  
20160225 UPLAN【事前交流集会】子ども脱被ばく裁判第4回期日 
 



後半、裁判所前から記者会見、意見交換会までの映像です。




第4回子ども脱被ばく裁判・口頭弁論応援バスツアーに参加して

     脱被ばく実現ネット・ボランティア 宮口高枝

 2016年2月25日、新宿から、脱被ばく実現ネット主催のバスに乗り込み福島市へ出発。東北道を福島へ向けて走る車窓は、刻一刻と雪が織りなす、美しい枯山水の日本の景色に感動しながら、行く手に霧が立ち込め、周りの田畑の景色が見えづらくなる有様を眺めながら、子ども脱被ばく裁判の行方を思い福島市に向かった。

 参加者の1人、ちょぼちょぼ市民連合の田中一郎さんから、小児甲状腺癌の基本的なミニ学習会の講義も有り、有意義に過ごしながらバスの旅はあっという間に福島市に入り、予定していた市街地の中に集積されたフレコンパック置場の見学に向かった。そこは狭い道路と一方通行等でバスでは近くまで行くことはできなかったが、一本道路を隔てた路地の隙間から、緑のシートが被せられているグランドのような場所がかろうじて見えた。目と鼻の先には、福島原発事故避難区域から逃れてきた方の住む仮設住宅が有り、唖然とする思いだった。放射能から逃れてきた人たちに、フレコンパックを見ながら暮らす生活を強いるとは、この国はどこまで被害者を見下すつもりなのだろうかと怒りがこみ上げた。

 裁判前に福島駅で途中下車して何人かの参加者と一緒に、持参した「子ども脱被ばく裁判の会・リーフレット」と一緒に、わが脱被ばく実現ネット自慢の「汚染水濃度が1年前の4000倍に!放射能被害は関東にも!」チラシを配布した。福島には道を歩く人はあまりいないし、チラシをまいても受取る人は少ない・・・と福島に住む方々が言ってはいたが、渋谷よりも格段に受け取りが良く持参したチラシは30分ほどでなくなった。はっきりと拒否する男の人もいたが、ありがとうと言ってもらってくれる人、通り過ぎようとして立ち止まりチラシを受取る人など様々な反応であったが、やはり不安や疑問を感じて生活しているのだろう事が伺えた。

 さて、裁判所に入る前、裁判所玄関前の道路で、「子どもを放射能から守ろう!避難させて!」など、ちばてつやさん画のプラカードを掲げながら、いつものミニ集会をして、何人かの人たちからのアッピールが有り、「福島を元に戻せ!」コールを3回あげて裁判所に入る。そして、傍聴券の配布列に並び抽選券をもらう。
 私の手にした券は55番だった。当選番号が読み上げられ、私の番号は呼ばれなかった。バスで参加した東京の初参加者や、今まで抽選に漏れて入れなかった人、原告、フリーのジャーナリスト等を優先して、当選権を持っていた人は譲り合う。第1回口頭弁論では、裁判所の腕章を巻いた職員の警戒する姿はそう多くはなかったが、回を重ねるごとに、裁判所正面玄関前には警戒する職員の数が多くなっている。

 風船や、プラカードなどは見えないよう中に入れて! とダメだしをしてくる風景は東京よりはひどくはないが散見された。傍聴に入る仲間達を見送り、用意したプラカードを持ち、傍聴に入れなかった人たちを誘って、再び裁判所正面玄関を出る。時折薄日が差し込む天気の中、風花が舞い、北風が吹き、プラカードが飛ばされそうになったが「国は子どもを見殺しにするな!20㍉シーベルト容認を許すな!」「子どもを放射能から守って!」「子どものために立ち上がろう!」等を掲げてたたずんだ。そんな私たちを遠巻きにして警戒する職員の方々を横目に、口頭陳述が終るまでの小1時間の行動であったが、道行く自動車の中からプラカードに目を留める運転手も多く目にした。裁判が終ったと見えて、背広とスーツケースのそれと見られるスタイルの人々がぞろぞろ出てきた。被告たちだろうと直感し、私たちの何人かが駆け寄って「子どもを守るために働いて下さい!」などと声をかけるとそそくさと目を合わせたくない様子を見せながら通り過ぎた。

被告・国や福島県・各自治体の代理人たちに、今日の原告、1人は乳飲み子を抱いての陳述だったという2人からの切実な訴えは胸に響かないはずはないとおもった。
 傍聴に入った人の情報がはいり、門前払い判決の雰囲気はなかったという言葉を聞いて今日のところは、次回の口頭弁論に繋がったのだとほっと胸をなでおろした。
 その後の記者会見、意見交流会では、帰りのバスの時間も有り、あまり参加できなかったが、裁判の状況の説明があり、今後も門前払いされないための裁判方向性などが弁護団から示された。
 その際、今回提出した土壌汚染地図は、チェルノブイリ基準(37000ベクレル/㎡)とクリアランスレベル(100ベクレル/㎏)を加え、子どもが生活してはならない規準として、(1万ベクレル/㎡)で作成した、土壌汚染地図の追加資料は本1冊分くらいの厚さが有り、びっくり、びっくり!これを9部、被告側に提出したそうで、夜を呈して作成したご苦労もあったようだ。かかった費用も高額に上ったようだ。これらの資料を被告は、資料不適当としたようだが、次回以降に、被告・県は事実反論を行う予定だそうで、弁護団の団結したがんばりで、裁判所は子ども人権裁判と親子裁判を切り離す方向は少なくなったようだ。
 今後も「子ども脱被ばく裁判」を本格審理に入らせるために、各地での様々な脱被ばくの闘いの行動が裁判所を動かすと確信する。広範な人々が脱被ばくに取り組むよう働きかける事が大事だと感じ、次は裁判所を取り囲むくらいの人々が結集すれば、子ども脱被ばく裁判の大きな希望が見えてくることだろう。

次回・第5回口頭弁論は5月26日(木)福島地裁で行われる。

2016年2月27日土曜日

速報! 2/25子ども脱被ばく裁判 応援福島バスツアー



皆様、昨日、子ども脱被ばく裁判第4回口頭弁論が行われました。
脱被ばく実現ネットは応援バスツアーを実施し、16名参加でした。
  福島到着後は除染土置き場を見学して有志が福島駅にて本日裁判があることを 宣伝するためチラシ配布を行いました。
  裁判には2名を除いて傍聴することができ、お二人の原告の気迫に満ちた口頭弁論を聞くことができました。 傍聴に入れなかった人たちは裁判所前でプラカードなどを持って訴えました。
  弁護団の大変な努力で作成された本1冊分くらいある土壌汚染地図などの提出 等により、当面の門前払いは阻止できたようです。 参加メンバーからの詳細報告をお待ちください。

2016年2月24日水曜日

催行決定! 子ども脱被ばく裁判応援 福島往復バスツアー

皆様へ、

2月25日に予定されていた子ども脱被ばく裁判 応援福島バスツアーは
15名を超えましたので催行されることに決定いたしました。

なお、まだ空席がありますので、参加希望の方は
ぜひご連絡ください。090-8494-3856 (岡田)


以下、ツアー概要です。



 「子ども脱被ばく裁判」の第4回目裁判(弁論)が福島地方裁判所で2月25日(木)に行われます。

現在、裁判所はなんとかこの子ども人権裁判を門前払いしようと目論んでいます。
これに対決し、公正な裁判が行われるよう、応援の福島往復バスツアーを実施します。


ツアースケジュール
2月25日(木)

07:30 新宿駅西口スバルビル前集合
     (集まり次第出発します。)

12:00 福島駅到着予定

     途中、市内の除染土置き場を見学予定
     弁護士による裁判説明会参加
     現地での裁判支援活動に参加

15:00 裁判
     (入場者数の関係で裁判傍聴ができない場合もあります)


17:30  裁判後の記者会見等、時間まで参加後、バス乗車

21:30 新宿駅着(予定)

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実施日:2月25日(木曜日)

参加費:3000円(傷害保険代を含みます)

募集人数:27名 

締切り:2月23日まで(ただし、定員になりしだい締切ります)

申込み方法:以下のアドレスに申込みのメールをお送りください。datuhibaku@ab.page7.jp

※注意事項
バス参加申込が15人に満たない場合はバスでの支援ツアーは中止します。
その場合、申込をして下さった方には当日の福島地裁での傍聴(抽選漏れも可)を前提に
(新幹線料金の約半額相当分)8000円の交通費補助の予定です。 
中止の場合は23日にご連絡いたします。
また、天候等の理由により当日バス支援ツアーが中止となった場合にも同様の
交通費補助の予定です。
---------------メールには以下を記載ください--------------

■ メールの件名欄 (以下のようにお書きください)

 【参加申込】2.25バスツアー


■ メールの本文欄 (以下のようにお書きください)

2月25日の福島往復バスツアーに参加します。

氏名  :

郵便番号:

住所  :

生年月日:

携帯電話:

-------------------------------------------------------

(上記の個人情報はバスの障害保険の登録と当日のバス乗車の確認に使用しますが、他の目的には使用いたしません)


【ご注意】

申込みを受けましたら、折り返しの返信メールを致しますが、2,3日以内に返信がない場合は、以下に問合せください。

090-8494-3856 (岡田) 

2016年2月22日月曜日

2015年会計報告 (脱被ばく実現ネット)

昨年も多くの方々からカンパを頂きました。
みなさまに深く感謝致します。
以下に簡単な会計報告をさせて頂きます。なお、これにつきましては監事(近藤卓史弁護士)による会計監査を2016年2月16日に完了しています。

上記の総収入にはブックレット販売、利子などカンパ以外の収入78,433円が含まれています。
上記の総支出の内訳概要















2014年からの繰越金  : 2,783,280円
2015年の繰越金(残額): 1,974,859円
2016年2月22日 (会計担当:大庭)