告知

2014年8月29日金曜日

【IWJ中継の録画】IWJ Fukushima1で、29日の提訴・記者会見中継の動画

29日の提訴と記者会見を中継していただいたIWJ Fukushima1の録画は、以下からご覧になれます。

福島地裁の提訴に向けて、裁判所前での集会(14時~)

提訴後の記者会見(15時~)
1、記者会見1(井戸謙一弁護団長の報告)

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2、 記者会見2(井戸謙一弁護団長の報告(続き)・弁護団の補足)

3、記者会見2-2(原告のスピーチ)18分20秒~

4、記者会見3(ふくしま集団疎開裁判の会共同代表水戸喜世子さん・片岡輝美さんのスピーチ)

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記者会見4(武藤類子さんのスピーチ)

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記者会見5(武藤類子さんのスピーチ(続き)・山本太郎さんのスピーチ代読・質疑応答)  

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記者会見6(質疑応答2)

2014年8月27日水曜日

(最最新版)【お知らせ】予定通り本日8月29日、子ども脱被ばく裁判を提訴します。全国各地で同時アクションを行います&本日の提訴アクションのスケジュール

昨夜遅くになりましたが、訴状(->冒頭の1頁はこちら)が完成し、
本日8月29日( 金)、予定とおり、第二次裁判(正式名称:子ども脱被ばく裁判)を福島地方裁判所に提訴します。

それにあわせて、北海道から九州まで日本各地で、提訴の号外チラシをまく、全国同時アクションを行います。 
支援する皆様も、本日の提訴にあわせ、1枚でもいいですから、真実を知らない多くの人たちに以下の号外チラシをまいていただけたら幸いです。

号外チラシ(ワード文書)

号外チラシ(PDF文書)

原告の総数(延べ)が百名を超えました

第二次裁判の提訴を発表して以来、このような裁判があることを初めて知った人から、或いは前から名前だけは知っていた人たちから、原告として参加したいという申し出が次々と届けられました。
その結果、数日前に、原告の総数が百名を超えました。
この数はそれだけで、いま、福島の人々の切実な思いがどのようなものであるかを端的に物語っています。
子どもたちがいま見えない戦火の中で命を脅かされているにもかかわらず、子どもたちの命を救う行動を起こそうとせず、「現時点で小児甲状腺がんと事故との影響は考えにくい」といった論争に明け暮れている人たちに対して、「ノー!」という声をあげ、避難の実現に取り組むのがこの裁判です。

29日の提訴に合わせて、以下のスケジュールで市民集会、記者会見等のアクションを行います。

福島の子どもたちの命は私たちひとりひとりの声と行動にかかっています。皆さんひとりひとりの声と行動がこの裁判の行方を決めるからです。
是非、ご参加くださるようお願い申し上げます。

   ****************************

      東京からの参加者は、新宿8:00発のバスで13:00時に福島市に到着(詳細は->こちら)。

13:20 集会
      会場 アオウゼ 多目的ホール(MAXふくしま 4階)
      出席 原告
          疎開裁判の会 共同代表 片岡輝美(福島県会津若松市)
                      同    水戸喜世子(大阪府高槻市)
          弁護団長           井戸謙一(滋賀弁護士会)
             同             光前幸一(東京弁護士会)
      関係者より、一言、出陣のあいさつ。     


      アオウゼの地図 〒960-8051 福島市曽根田町1-18 MAXふくしま 4階

14:00 地裁に到着(by バス・車) ※今回、デモはやりません。
       訴状提出
      地裁前で、各参加者、ひとり1分スピーチ。

15:00 記者会見
      会場 アオウゼ 多目的ホール(MAXふくしま 4階)
      出席者
       弁護団 井戸謙一・ 光前幸一
       原告
       疎開裁判の会 共同代表 片岡輝美・水戸喜世子

16:30 原告・弁護団・支援者による説明会・集会
  ↓
17:30 終了(予定) 

(最新版)【参加の呼びかけ】8月29日(金)二次裁判提訴応援 バスツアー

8 月29 日( 金)、福島地方裁判所に提訴します(子ども人権裁判・親子裁判とも)。提訴に向けて決起集会を行い、提訴後に記者会見を福島市内で開催します。
東京からも、原告支援の日帰りバスツアーを準備しました。
皆さん、ひとりひとりの声と行動がこの裁判の行方を決めます。
福島の子どもたちの命は私たちひとりひとりの声と行動にかかっています。
皆様、是非ご参加ください。

       8月29日(金)のスケジュール
集合場所  7:45 新宿駅(西口)スバルビル前
            →地図は以下です。
出発時間  8:00
       13:00 福島市到着 
            福島市内で集会・記者会見等
帰路出発 17:00 
到着予定 21:30 ~ 22:00 新宿駅(西口)着
参加費: 3000円(保険代を含みます)

申込先:以下にお電話ください。090-2933-7993(〆切 8月27日(木)16:00
  (残席があれば〆切以降でも申込可能ですが、保険がつきませんのでご了承ください。)


       集合場所の地図

2014年8月22日金曜日

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】オリヴァー・ストーン映画監督らからのメッセージ

『プラトーン』『7月4日に生まれて』『JFK』『サルバドル/遥かなる日々』『ウォール街』の映画監督のオリヴァー・ストーン、そして、彼の2012年の映像作品『The Untold History of the United States(もうひとつのアメリカ史)』を共同制作した歴史学者のピーター・カズニックから、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対するメッセージを寄せていただきました。

オリバー・ストーンと語る “原爆×戦争×アメリカ”』(2013年8月25日)より

 

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From the very beginning of the Fukushima nuclear accident, more than three years ago, TEPCO and Japanese government officials have deliberately and consistently misled the public on the extent of the damage and on the risks posed to the health of Japan’s citizens. 
This has been especially true when it comes to the most vulnerable―the affected children. 
And now, as the Abe administration recklessly pushes to restart Japan’s nuclear power plants, it again betrays the interests of the children in the Fukushima area, where radiation levels remain dangerously high. 
So long as uncertainty exists, and many experts are convinced the threat is real, there is no excuse to gamble with the health of defenseless children. 
In the name of compassion, decency, and justice, we call upon the Japanese government to stand with the victims instead of the perpetrators and resettle the children somewhere where they won’t have to face the daily risks posed by heightened levels of radiation.

Oliver Stone and Peter Kuznick, Co-authors The Untold History of the United States, book and documentary film series

(仮訳)

3年以上が経過した福島原発事故、東京電力と日本政府関係者は、日本の市民が健康障害を引き起こすリスクや被害の規模について、原発事故の当初から首尾一貫して、意図的に一般市民を誤った理解へ導いてきました。

このことは、とりわけ最も傷つきやすい存在である、被ばくした子どもたちに当てはまることです。

今、安倍政権が無謀にも原発の再稼働を推し進めることは、依然、放射線量が高く、危険である福島にいる子どもたちを、改めて裏切ることを意味します。

被ばくの安全性については不確かなものであり、「被ばくの脅威は現実にある」と多くの専門家が確信しているのですから、無防備な子どもたちを彼らの健康が危険か安全かという賭けにさらすのは決して許されることではありません。私たちは子どもたちの苦しみを感じています。正義と良識が実現されるため、私たちは日本政府に次のことを訴えるものです――原発事故の加害者ではなく被害者を支援すること、そして、子どもたちを日常的に高いレベルの放射能に被ばくしない安全な場所に移住させることを。

オリバー・ストーン、ピーター・カズニック


「もうひとつのアメリカ史 The Untold History of the United States」共著者

同ドキュメンタリー映画シリーズ 共同制作者

2014年8月19日火曜日

【報告】8.18外国特派員協会での会見の動画

事前にお知らせしませんでしたが、 昨日、国外のジャーナリスト向けに、外国特派員協会で、8月29日に提訴する第二次疎開裁判についての記者会見を行いました。

報道記事-> 「福島の子供は命の危機にさらされている」原発事故後の国の責任を問う「裁判」提訴へ(弁護士ドットコム)

発言者
弁護団    柳原敏夫
原告予定者 長谷川克己

通訳           萩谷 海さん(Ecological Options Netwrk

以下、 その動画です(2つ紹介します)。 
外国特派員協会 提供



UPLAN 提供



長谷川克己さんのスピーチ

【報告】8.18記者会見(参議院議員会館)の動画

 昨日、予定通り、参議院議員会館で、8月29日に提訴する第二次疎開裁判についての記者会見を行いました。
疎開裁判で、原告の皆さんが公式の場に現れて発言したのは今回が初めてです。
その勇気ある原告の姿に、会場から支援者の方たちからも熱い発言が寄せられました。
また、翌日、新たに5家族の方が原告になりますと連絡が入りました。
真実の声、正義の声はやむことはありません。
真実の声、正義の声が最初はどんなに小さな声でも、人々の心に届くことで大きな声になることを、この日の会見に参加した皆さんは、実感したのではないでしょうか。
自画自賛ではありませんが、本当に素晴らしい会見でした。

報道記事-><福島原発事故>被ばく防止対策不十分 富士宮の父親ら提訴へ(Yahoo!ニュース)

以下、YouTubeにアップされた会見映像です(全部の通しと各発言者ごとからの再生と両方です)。

会見映像(通し)

原告予定者3姪の発言(原告としての思い)

1、長谷川克己さん
2、松本徳子さん

3、匿名のお母さん

会場から質問(国と福島県に対する思いを一言で言えば?)に答えて
1、長谷川克己さん
 国と福島は責任があることを認めてほしい

2、松本徳子さん

3、匿名のお母さん

会場の支援者からの発言
 
1、崎山比早子さん--自分たち一人一人の命が危ないんだということを認識して私たちが立ち上がることをしなくては--


2、神田香織さん

3、田中一郎さん--原告になる方にお礼を申し上げたいと思っています--

4、生井兵治さん

寄せられた支援のメッセージの朗読 

1、崎山比早子さん

2、小出裕章さん

3、チョムスキー

二次裁判の解説(弁護団)

1、柳原敏夫(第二次裁判の背景について)

2、弁護団 光前幸一(第二次裁判の内容について)

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】松崎道幸さんからのメッセージ 「日本政府がおかした4つの大きな誤り」



一昨日、第一次疎開裁判で何度も意見書を書いていただいた医師の松崎道さんから、、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対するメッセージを寄せていただきました。

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第二次疎開裁判スタートに対する抱負

松崎道幸(道北勤医協 旭川北医院院長)
2014年8月17日
 

  福島第一原発事故による放射線被ばくがどのような健康被害がもたらされるかについては、政府が様々なことを言っていますが、私は、日本政府が4つの大きな誤りをおかしていると考えています。

日本政府の4つの誤り
1.    放射線被ばくで病気になるリスクを一ケタ近く小さく見積もっている(放射線被ばくの健康影響の過小評価)
2.     被災地域の放射線被ばく量をきわめて小さく見積もっている(放射線被ばく量の過小評価)
3.     小児甲状腺がんを被ばくと関係ないと断定している
4.     がんだけでなく様々な病気が増えるおそれがあることを無視している(チェルノブイリの教訓の無視)

 第一の誤りは、どれだけ放射線を浴びるとどれだけがんの危険が増えるかという、いちばん基本的な前提が大きく間違っていることです。放射線被ばくの健康影響についての最も信頼できる研究(最近の医療被ばくデータ)によると、放射線被ばくによってがんとなる危険は、政府やICRPの主張よりも一ケタ近く大きいことがわかっています。

  第二の誤りは、「モニタリングポスト」や「個人線量計」で測った数字を使って、福島の人々がさらされている放射線被ばく量はとても少ないと言い続けていることです。政府は、この二つの誤りを正さずに、毎年20mSv被ばくする地域でも「生活可能である」として、病院の「放射線管理区域」の20倍も線量の高い場所への帰還を進めようとしています。

 第三の誤りは、すでに福島の100名近くの子どもさんに甲状腺がんが発見されていますが、それを原発事故による放射線被ばくと関係ないと断定していることです。今回の甲状腺がんの原因については、被ばくと関係があるとするデータと、ないとするデータが出されていますが、発見された小児甲状腺がんの男女比は、放射線被ばく型(男女比が1対1に近い。これに対して「自然発生」小児甲状腺がんでは、男女比が1対5前後)であると考えられますから、注意深く検診を続けることが大切と考えます。

 第四の誤りは、被ばく量と被ばくの健康影響の両方をとても少なく見積もった対応を前提にして、福島の住民には明らかな健康被害は起きていないし、これからも起きないだろうと断定していることです。このような誤った認識に基づいて今回の原発事故の健康被害を正しく予測できるはずがありません。

 ちなみに、日本政府の発表した人口動態統計をもとに解析すると、線量の高い4県(茨城・福島・宮城・岩手)の自然死産率は、福島事故の9ヶ月後から有意に12.9%増加している事がわかりました。それ以外の日本の地域でこのような増加は見られていません。(2014年2月6日発行のドイツの放射線防護専門誌「放射線テレックス(Strahlentelex)」650-651号に掲載された論文による)





 チェルノブイリ事故後、ベラルーシでは、小児腫瘍罹患率が100倍に増えました。いくら貧困や衛生状態の悪化が発生しても、それだけで数年後に平常時の10~100倍もの小児腫瘍が発生することはありません。小児腫瘍の増加がチェルノブイリ事故に伴う放射線被ばくによってもたらされたことを強く示唆しています。

 このことは、福島事故にどのような意味を持つでしょうか。福島の子どもたちの放射線被ばく量がチェルノブイリの10分の1であると仮定しても、福島の子どもたちの小児腫瘍が被ばく前の10倍に増える可能性があると考えなければなりません。放射線被ばくはがんだけでなく、脳卒中、心臓病をはじめとした全身の様々な病気を増やしますから、現在、福島などで事故前の10倍以上の空間線量の地域に住んでおられる地域の方々には、がんだけでなく、心臓病・脳卒中・呼吸器疾患など全身の様々な病気が増える心配が大いにあります。

 
これ以上の放射線被ばくによる被害を防ぐためには、第二次疎開裁判に勝ち抜くことが絶対に必要です。そのためには、福島原発事故における日本政府の4つの誤りを多くの人々に知らせてゆくことが重要だと考えます。

以 上



2014年8月17日日曜日

(最新情報)8.18「8月29日第二次疎開裁判の提訴」について東京での記者会見・集会のお知らせ


※ 18日に開かれた記者会見の動画は->こちら

 最新情報のお知らせです。
18日(月)17時から参議院議員会館で開催する以下の記者会見には、
原告予定者として、郡山から川崎に自主避難した松本徳子さん(※1)、郡山から静岡県富士宮に自主避難した長谷川克己さん(※2)、郡山から都内に自主避難したお母さんの3名が参加・発言します。
支援者として、講談師の神田香織さん(→寄せられたメッセージ)、 高木学校の崎山比早子さん(→寄せられたメッセージ
が参加・発言します。

皆様も奮って参加下さい。一緒に大きな声を作り出していきましょう。

※1 本年5月、参議院議員会館で「鼻血は事実」〜福島の母親「美味しんぼ」言論抑圧に抗議する会見で発言する松本さん

※2 長谷川さんを取材した映像(【福島のいま】力強く生きたい~自主避難から1年〔2012年9月〕 )

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私たちは今月29日(金)、第二次ふくしま集団疎開裁判を提訴します。
この裁判は、今、目に見えない戦火の中に閉じ込められている福島の子どもたちの命を救うため、これまで福島の子どもたちの救済をサボタージュしてきた日本政府に対し、国策の緊急かつ最優先課題として、その実行を正面から求めるものです。

「福島の子どもたちは危ない」と認めた第一次ふくしま集団疎開裁判の仙台高裁の判決(昨年4月24日)は世界中に報道され、大きな注目を集めました(こちら)
今回の裁判はその続編です。
提訴に先立ち、なぜ、いま、第二次ふくしま集団疎開裁判を提訴するのかその理由と目的を語る記者会見と集会を、18日に東京で以下の要領で開きます。
 
時 間:8月18日(月)17時~18時45分(16時半 開場
場 所:参議院議員会館 講堂
出席者:原告予定者(福島のお母さんたち3名)      
    第二次疎開裁判の弁護団(光前 幸一・柳原 敏夫)
    支援者(神田香織さん・崎山比早子さん
主催者:ふくしま集団疎開裁判の会
連絡先:09084943856(岡田)  nijisaibangmail.com(*を@に置き換えて下さい)

この裁判は日本の未来の行方を決めるものです、子どもの命を切り捨てる道徳的退廃の社会に成り果てるのかどうかという。
その行方を最終的に決めるのは私たち 市民自身の意識です。福島の子どもたちの命を生かすも殺すも私たち次第なのです。
市民はひとりでは無力でもつながれば力になります。ひとりでも多くの人々にこの裁判のことを知っていただきたくて、18日の集会に参加を呼びかけました。
私たちひとりひとりの小さな行動の積み重ねが、福島の子どもたちの命を救い、日本社会を道徳的退廃から救うことを胸に刻み、万障繰り合わせの上出席いただくことをお願い申し上げます。



 チラシ(PDF版)

 8月29日の子ども脱被ばく裁判の提訴についてのチラシと原告募集の申込書はこちらです。
1、チラシPDF版)

2、原告申込書PDF版)

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】崎山 比早子さんからのメッセージ

 本年6月に、「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」に公開質問書を提出した、高木学校の崎山 比早子さんから、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対するメッセージを寄せていただきました。


8.18、参議院議員会館での記者会見でスピーチする崎山比早子さん--自分たち一人一人の命が危ないんだということを認識して私たちが立ち上がることをしなくては--

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            疎開裁判に思うこと
  いま福島で真っ先になされなければならないことは妊婦、乳幼児、子供、青年達を汚染地から避難させることです。
その気になりさえすればできないことはないはずです。
高度に汚染された地域を除染したと称し、限度線量を20ミリシーベルトに上げて住民を帰還させ、線量計をつけさせて生活させるなど、正気の沙汰ではありません。
でも何のためにそんなことをするのでしょう?
そんな非人道的なことが平気で行われる程日本人は落ちぶれてしまったのでしょうか?
どこまで落ちたら止まるのでしょう?

放射線と闘う?それは全く勝負になりません。人は逃げるしかないのです。
そして放射性物質は閉じ込めて置かなければなりません。
政府がやっていることはこの真逆のことです。

今、私達は闘わなければ生きられなくなりました。
いのちと希望をとりもどすために立ち上がらなくては!

崎山比早子


2014年8月15日金曜日

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】チョムスキーからのメッセージ

今年3月に来日した折、 福島の人たちの声を直接聴く機会を持った人権活動家のチョムスキーから、中東やウクライナ情勢の急変で多忙を極める中、本日、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対するメッセージを寄せていただきました。

今年3月6日
ノーム・チョムスキー~ふくしまの声を聴く

       2003年の世界社会フォーラムで話すノーム・チョムスキー 
   撮影者:Marcello Casal Jr/ABr.(ウィキペディアより)

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 The immense tragedy of Fukushima is cruelly compounded by the failure of the government to conduct a serious inquiry into its human consequences, and to protect and care for the victims.  It is of particular urgency to ensure that the children who are in the endangered areas will be evacuated to rescue them from even greater disasters.  That is the very least that honor and compassion demand.  I trust that the just pleas of the survivors will soon receive a full and proper response.  And that resolute steps will be taken to make sure that nothing like this will ever happen again.

 Noam Chomsky

人々への影響を真剣に調査せず、被災者を守り助けることのない日本政府の失策は、福島の計り知れない悲劇を、残酷なまでに悪化させています。汚染地域にいる子どもたちを避難させることが、子どもたちをさらなる惨事から救い出すことになるーその保証はとくに喫緊です。子どもたちを守ることが、最低限の誠実さと思いやりです。大惨事の被災者である原告の申し立てが、早急に充分かつ適切な応答を受けられるよう、私は信頼を持って期待しています。そして、もはやこのような政府の失策が再び起こされないように、断固たる措置が取られることも期待しています。

ノーム・チョムスキー

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】神田香織さんからのメッセージ

 本日、講談師の神田香織さんから、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対するメッセージを寄せていただきました。


8.18、参議院議員会館での記者会見でスピーチする神田香織さん

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 第二次疎開裁判の提訴に心からエールを送ります。原発事件から間もなく3年半、少なくなる報道と裏腹に甲状腺癌、急性白血病、免疫力低下など放射能による健康被害は増える一方です。今からでも決して遅くはない、低線量被曝を受けながら生活している子どもたちが心身ともにリフレッシュ出来るよう、更に、しつこくしぶとく訴えていきましょう。

   神田香織

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】ちばてつやさんからのメッセージ

 本日、第一次裁判にイラストと何度にわたるメッセージを書いていただいた漫画家のちばてつやさんから、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対するメッセージを寄せていただきました。

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 未来のある子ども達のため、ほんの少しでも安全性に疑いがあるなら、例え5年10年後に「大げさだった」と誹られても構わないから、何をさておいても、どんな事情があっても、まずは安全な場所に疎開させてあげて欲しい。  根拠の無い、盲目的な安全神話にまどろみ、原発政策を、そして何よりも取り返しのつかない原発事故を、未然に防いであげられなかった自責の念が癒える事の無い今、せめてこれからのことについては、できる限りのことをしていかなければ、僕たちは永遠に子ども達の「眼」を見て話が出来なくなってしまう。

     ちばてつや

2014年8月12日火曜日

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】矢ヶ﨑克馬さんからのメッセージ

本日、第一次疎開裁判で何度も意見書を書いていただいた矢ヶ﨑克馬さんから、自己紹介の新聞記事と一緒に、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対するメッセージを寄せていただきました。

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             第2次疎開裁判を全力を挙げてともにたたかいましょう。

                     矢ヶ﨑克馬

 子供たちと市民を、必ず押し寄せるであろう健康被害から守りましょう。そのために人権に基づく市民の運動としても、国を「個の尊厳」を守る主権国家として確立するためにもとても大切な裁判と考えます。

 原子力発電は、発電という一商業的・経済的活動であるにも拘らず、その発電行為を社会的に許容させるうえで、犠牲を容認することを市民に強制しています。市民の誰一人犠牲になることを承諾したものがいないにもかかわらず「公益(発電)のためには犠牲もやむを得ない」としているのです。ICRPは発電会社に都合のよい基準を、命を守ることを意味する「防護基準」として、おためごかしに設定しているのであり、これを人道上の反倫理体制と呼ばずに何と表現しましょう?

 ICRPの勧告は防護の基本として、原則的な姿勢としているのは、正当化(放射線被曝を伴う行為はそれによって総体でプラスの利益を生むものでなければならない)及び『最適化』(被曝を経済的および社会的な要因を考慮に入れながら合理的に達成できるかぎり低く保たなければならない:as low as reasonably achievableALARA))です。

このALARA思 想は憲法第25条「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」(生存権と,国の社会的使命)、憲法13条「すべて国民は,個人とし て尊重される。生命,自由及び幸福追求に対する国民の権利については,公共の福祉に反しない限り,立法その他の国政の上で,最大の尊重を必要とする。」 (基本的人権)に根本的に相いれません。

ICRP体系は、放射線で人類に危害を加えることを前提条件に持つ商業行為の「加害者の目線」を支える反人権体系であると言えます。

 ICRPは 「科学」としてみると、反人権体制を支える放射線と健康被害に関する真理探究に背を向けた似非科学です。チェルノブイリ被害をまったく説明することができ ない無能な体系であることが明瞭となっています。科学としてみれば完全に間違っており、放射線をまき散らす核推進者の「加害者の目線」そのものなのです。 事故があると、市民の放射線に対する抵抗力は20倍になるようなことは決してないのに、防護基準を「1ミリシーベルト」から「20ミリシーベルト」に引き上げ ることを当たり前として勧告しているのです。

 日本政府は完璧にICRP体制のもとに原発推進を前提にした、事故による被害を無視し、人権をないがしろにする立場をあらわにしています。

 このような国の棄民政策を民主主義国家の主権者の「市民」が唯々諾々と受け入れることはできません。国や自治体に、実際に市民を防護させることも、考え方の基準を市民の人権を守るように変更させることも必要です。

 第2次疎開裁判、ぜひ勝訴させ展望を開きましょう。

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】井戸川 克隆さんからのメッセージ

本日、前双葉町長の井戸川 克隆さんから、以下の前書きと共に、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対するメッセージを寄せていただきました。

お久しぶりです。毎日、私は曇り空の世界にあります、いつ晴れることやら分かりません、この大きな原因は嘘と捏造にあります。事故の責任を取らない行政が私達の人権を妨害しています、これからの裁判は大変でしょうが「国富とは健康な子供がたくさんいることと」と私は考えています、誰に憚ることもなく正々堂々と論戦して勝利して下さい。

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  あらゆる人権無視から始まった東電原発事件は今尚進行中である、この事故の本質を探るとそもそも危険極まりない原発を運転してはいけない会社と経営者達だった。今、全国で起きている東電と国に対する訴訟の内容は反社会的で無責任体質が原因で起こした責任を追及している。間違いではない。当然の求めである。
  この事故の影響で放射能被曝に慄いて生活をしている子供達を居住地から避難させるのは加害者の当然の責務である、親が子供を守る気持ちは地球上の生物の自然な姿である。しかし、この原告達が困りに困って生存権に保障されている権利を主張しても叶えられないのはケダモノにも劣る行為で恥ずかしい行為である。移動の権利、危険から避難する権利は憲法に保障された生存権に当たると思う、これを妨害することは人格権の侵害に当たると考える。

 法律論争は専門家に譲るとして問題提起をしたい。事故以来、政府、福島県立医大では専門家たちが口を揃えて、安心してよい、放射能の影響ではないと言い切っているが、彼らは原告と同じ条件で毎日被爆をし続けていない。当然彼らの主張は証拠を有していない。
その彼らが言う安心とか被曝の影響ではないと言うのには無理がある、国と県は外国の原子力関連団体の言い分を都合良い部分だけを和訳して使っているように思う。特に東電原発事故では何ミリシーベルト以上は被曝した者はいないと言っているようだが私を調べていない。双葉町民が1号機の爆発物を直接被り被曝しているのにカウントされていない、事実を隠蔽して被曝の影響は無いとUNSCEARが報告したと言っているが曲解された和訳である。もしそれが本当であれば証拠を示すべきだ。

 最近の福島県健康(管理)調査の報告では大変多くの甲状腺異常者が出ている。この異常に対して専門家は必死に否定している姿は道化師にも似ているように思うのは私一人だけだろうか。私は事故前に東電と原子力安全・保安院に対して事故を起こさないように再三話している。その時彼らはいつも「町長、そのような事はないから心配しなくても良い」と胸を張っていました。その責任は未だに果たしてはいません、寧ろ開き直っているように感じる。人命の尊重は「福井判決」で「金より命」と述べられている。私もそのように思っています。

 最近聴講した講演で、
ウクライナ保健省・ウクライナ医学アカデミー
ウクライナ・チェルノブイリ事故の影響からの住民保護担当省
科学健康情報と特許ライセンス活動のためのウクライナセンター
の仮訳
チェルノブイリ原子力発電所事故により被災した小児および未成年の健康状態の医療モニタリングの編成   ( 指針 )
に詳しく子供および成人への対応指針が記されている。単に国情の違いで済ませることは子供達に新たな被害を与えることに繋がる。

 我が国の事故後の対応は非常に虚しい。公務員である者が企業の存続に邁進しているように感じる。この事故はプラント「無機物」と人間「有機物」を壊してる。税金の投入を見ていると夥しく偏りがある。「金より命」の気持ちが有れば本訴訟の目的である子供の疎開は僅かな金額があれば良い。それを、裁判を起こして決着をしなければならないのは公務員が公務員として基本的人権に基づき判断していないからである。

 本件事故に関係している専門家の偏りも影響している。科学者、医者に社会学者、被害当事者が参加していればこのような裁判が無かったかもしれない。

 この事故以来、毎日が歴史である、正しくも、正しく無くても記録されて行く。今私達はアメリカから過去を知ることができる。第五福竜丸の乗組員達の被爆記録が明らかにされている。当時乗組員達は自分の被爆量や正しい治療もされずに隠されていた悔しさは癒されないだろう。隠した者たちは断罪に値すると私は考える。

 東電原発事故では広島・長崎・第五福竜丸の二の舞にならないようにしなければならない。
 子供を守れない国では国民を守れない。
 この裁判で一刻も早く子供達の疎開が成就されることを切に願います。

   井戸川克隆      2014.8.12

2014年8月11日月曜日

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】広瀬隆さんからのメッセージ

本日、広瀬隆さんから、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対して、以下のメッセージを寄せていただきました。

  *******************************

東京の広瀬隆です。
これまで三年以上にわたって、私の心に深く傷をつけているのは、国家の政策のもとで、福島県で大量の放射能を浴びさせられた子供たちの肉体がどうなって いるかという不安です。この不安は、過去人類の医学的な数々の体験から、今後 必ず表に出てくることが分っている深刻な問題であり、歳月を経るごとにその深 刻さの度合いが高まることは明白です。つまり時間との闘いであります。子供た ちが現状の福島県にとどまる限り、ますます悪化の一途をたどります。
その子供たちを救済する唯一の手段は、最大の責任者である日本政府と地元福 島県の市町村が倫理的な決断を下して、急いで疎開およびその金銭的な補償をすることにつきます。それ以外の民間の救済手段では、とうてい不可能な次元の問題です。
もし日本政府と地元福島県の市町村の責任者が、人間であるなら、即刻、この提訴している人たちの言葉を全面的に受け入れ、要求に基づく行動を起こすことを求める。そうでない限り、日本政府と地元福島県の市町村の責任者は、人非人 として永遠のその悪名が記録されるであろう。
 

 2014年8月11日

2014年8月8日金曜日

【投稿】(第二次疎開裁判への抱負)幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました(黒岩 康)

                                                 東京  黒岩 康
多くを語る必要はない。
 次に引く「遺書」が福島の人々が育んできた家族関係を語って余りあるからである。それは、1968年1月9日、「東京オリンピック」マラソン3位ランナー円谷幸吉によって故郷・福島県岩瀬郡須賀川町(現:須賀川市)の家族に向けて書かれた。
父上様、母上様、三日とろろ美味しゅうございました。干し柿、モチも美味しゅうございました。
  敏雄兄、姉上様、おすし美味しゅうございました。
  克美兄、姉上様、ブドウ酒とリンゴ美味しゅうございました。
  厳兄、姉上様、しそめし、南ばん漬け美味しゅうございました。
  喜久造兄、姉上様、ブドウ液、養命酒美味しゅうございました。
  又いつも洗濯ありがとうございました。
  幸造兄、姉上様、往復車に便乗させて戴き有難うございました。
  モンゴいか美味しゅうございました。
  正男兄、姉上様、お気を煩わして大変申しわけありませんでした。
幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、良介君、敬久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、光江ちゃん、彰君、芳幸君、恵子ちゃん、光栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、立派な人になって下さい。
父上様、母上様、幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって走れません。何卒お許し下さい。気が安まることなく御苦労、御心配をお掛け致し申しわけありません。幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました。
 正月・故郷で受けた歓待。そしてその場に居合わせた両親、兄弟、そして甥・姪らの顔々。
三十一人の名前。十一の食物。それは、〈幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって走れません。何卒お許し下さい。〉─この一語を導き出す為の序詞として機能する。
そこに表現された家族的紐帯とその暖かさ。そしてそこへ帰れなくなった者の精神的距離。
 ところで、現在、何故・円谷幸吉なのか?
 自死を前にして、かれが万感の思いを託して書いた〈幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました〉の一語を現在・福島に住む多くのご家族、又は避難を余儀なくされているご家庭に送り届けなければならない!と思うからである。そして小さな十七人の子どもたちに〈立派な人になって下さい。〉と言えたこの時代の青年(大人)の純心をある羨望の思いで眺望せねばならない現実を知るからである。
 2011.03.11.福島第一原発事故は、川端康成に、三島由紀夫に、沢木耕太郎に"哀切"と言わしめたこの「遺書」の世界をことごとく破壊してしまっていると言わざるを得ないからである。
 だから、この現実を隠蔽する如何なる政策(思惑)に対しも、今は率直にNon!と言わざるをえない。「子ども脱被爆裁判」とは、その意味で円谷幸吉が帰ろうとして帰れなかった家族的温もりへの帰還(奪回)を目標に戦われる裁判である、と考える。

【投稿】(第二次疎開裁判への抱負)役人の言い訳を絶つ必要があるのです(大庭有二)

                                              小田原 大庭有二
 日経新聞(2014.8.1)によると、13年度の復興予算7兆5089億円のうち、35.3%に当たる2兆6523億円が執行されなかったと復興庁が発表しました。なかでも、福1原発事故からの復興・再生予算は53%が使われず、6500億円が未執行でした。
それらの原因は資材価格の高騰や人手不足があるとしていますが、関係省庁や既得権益を持つ組織がここぞとばかり過大な予算要求をして、それを政府が認めたから使い切れなかったのです
ここで執行された予算には、山のような無駄使いが含まれているはずで、それを省けばもっと少ない執行額だったはずです。
 こうした金があるにもかかわらず、国は福島で放射線被ばくをし続けて、肉体的にも精神的にも苦しんでいる人々、特に子どもたちをそこから逃がそうとしません。
それは福島県の経済を回復するとの名目で、一部の組織や一部の人の利益を優先して、県民の健康被害を無視しようとしているからに他なりません。
国や福島県はチェルノブイリ原発事故後の周辺住民の健康被害について十分に理解しているにもかかわらず、このような行動をとるのは被害者の方々が死んでしまえばリセットされると考えているとしか思えません。たしかに、これまでの水銀による水俣病やカドミニュウムによるイタイイタイ病による健康被害は被害者の方々の死により、次第に過去の問題になる歴史をとってきました。
その歴史を十分に知っている国や福島県は被ばく被害を受け続けている福島県民を犠牲にして、何とかこの場を乗り切れば良いと思っているのです。
これが出来れば「過去に遡って国や県が責任を追及されることがない」「被害者に全ての苦しみを押し付ける形でこの難局は乗り切れる」と踏んで、当面の成果や利益である福島県の経済復興に力を注いでいるのです。
別の言い方をすると、役人個人の成果や一部の組織の利益を確保するために、福島の多数の県民は被ばく被害から逃れられないのです。
 これに対して「こうした住民に被ばくを強要することを続けていてはならない」と、大声で怒鳴っても、デモをしても、暴力に訴えても、彼らは聴く耳をもちません。彼らは「法律に従ってしか動けないし、それ以上に動くつもりはない」と常に言い訳をします。
 ですから、裁判により法的な圧力を彼らに加える必要があるのです。ずる賢い役人の言い訳を絶つ必要があるのです。それには、この「子ども脱被ばく裁判」が勝たなくてはならないのです。
 最後に補足ですが、大声で怒鳴っても、デモをしても無駄のようなニュアンスを書きましたが、これ等の示威は大事なことだと思っています。この裁判の弁護士の中には、元裁判官の方が2名いますが、その方々も他の弁護士の方も「裁判官は世論を無視した判決は出せない」と述べており、世論形成に影響する行動や活動をそれぞれの持ち場で活発に行ってもらうことが、この裁判を有利することは十分に理解しています。    大庭有二

【アクションの呼びかけ】第二次裁判スタート・アクション~支援者の皆さんの抱負・感想・ご意見を募集中~

8月29日、第二次ふくしま集団疎開裁判(正式名称:子ども脱被ばく裁判)を提訴します。
この裁判は、目に見えない戦火の中に閉じ込められている福島の子 どもたちの命を救うため、これまで福島の子どもたちの救済をサボタージュしてきた日本政府に対し、緊急かつ最優先課題として、その実行を正面から求めるも のです。
「福島の子どもたちは危ない」と認めた第一次ふくしま集団疎開裁判の仙台高裁の判決(昨年4月24日)の事実認定を踏まえて、福島の子どもたちの避難の権利を認めさせるものです。

それは、 
・見えない戦火のなかの子どもたちを救い出す裁判
・世界で最も過酷な子育て中の福島の親子を救い出す裁判
・国と福島県の3.11以後の救護対策の誤りを裁く裁判
・経済復興・帰還最優先の政策を命の復興最優先の政策に転換させるための裁判
 


この裁判の行方を決めるのは私たち一人一人の市民の良心の声です。
福島の子どもたちの命を生かすも殺すも私たち次第なのです。

すでに小出裕章さんのような方からメッセージが寄せられていますが(->こちら)、最強の力は無数の無名の私たち市民の声です。

ひとりでも多くの方々から、第二次裁判に対する声、抱負・感想・ご意見をお寄せいただくようお願い申し上げます。 
->意見の書き込みはこちらから

                                      絵 ちばてつや

【報告】第二次裁判の支援団体「ふくしま集団疎開裁判の会」の新しい共同代表が決まりました

第一次裁判(正式名称:ふくしま集団疎開裁判)を支援してきた「ふくしま集団疎開裁判の会」は、新たに、第二次裁判(正式名称:子ども脱被ばく裁判)を支援するにあたり、次の二人を新しい共同代表に決めました。

片岡輝美(福島県会津若松市)
水戸喜世子(大阪府高槻市)

今度の子ども脱被ばく裁判は福島県はもとより、全日本と全世界の市民からの支持が不可欠です。そこで、「ふくしま集団疎開裁判の会」の新しい代表を考えるにあたっても
福島県
全日本
全世界
の3つのエリアから代表を選ぶことにしました(全世界はまもなく決まります)。

以下、2人のプロフィールです。

片岡輝美
 1961年福島県生まれ。85年夫片岡謁也と共に故郷会津若松へ。2005年九条の会・西栄町学習会を結成。「自分のことばで平和を語る」をモットーに月例学習会やピースウォークや講演会などを企画。同学習会を前身として、2011年5月放射能から子どものいのちを守る会・会津、7月会津放射能情報センター(7月)を設立し代表となる。

 動画
  福島のみなさん 会津若松市(金曜抗議) 2013.05.10 


 「鼻血は事実」〜福島の母親「美味しんぼ」言論抑圧に抗議 (17分40秒~

著作 ・ 文書
今、いのちを守る (TOMOセレクト 3・11後を生きる) 

わたしたちのこえをのこします ―福島原発事故後を生きる・もうひとつの記録集

会津放射能情報センター での挨拶

   
水戸喜世子
 1935年、柴田釼造・かぎの長女として名古屋市に生まれる。54年お茶の水女子大学入学、翌年同大自治会執行部に参加。60年東京理科大学物理学科卒業。 同年水戸巖氏と結婚。61年京都大学基礎物理学研究所の文部教官助手(組織助手)に。67年に巖氏とともに10・8羽田救援会を立ち上げる。69年3月救 援連絡センター結成、事務局長に。74年3月部落解放同盟大阪府連浪速支部の部落子ども会指導員に(78年まで)。86年12月の厳寒期、夫巖氏と双子の 子息が剣岳で遭難、遺体捜索に入る。翌年10月捜索終了。うつ病の時期が長く続く。「非核ネットワーク通信」を通じて市民運動と出会い徐々に回復。 2008年1月から2010年12月まで中国江蘇省建東学院の外籍日本語教授。

2013年2月21日新宿デモへのメッセージ

反原発遺志 今こそ声に
2012年6月20日  朝日新聞記事

◎2014年5月12日に言い渡された大飯原発差止判決を英語、中国語、台湾語、韓国語の4か国語に翻訳して世界に発信。
世界が「読みたい」判決文
2013年7月13日 朝日新聞 西日本版

動画
 2014年5月21日大飯原発3・4号機差し止め請求裁判「記者会見」(福井県教育センター)
(22分~)

水戸喜世子 内部被ばく―福島の実像と私の考え
 
著作・文書

【集団疎開体験者の声】ふくしま集団疎開裁判への連帯アピール 

 大飯原発差し止め訴訟 原告陳述書 

 参考

原発は滅びゆく恐竜である─水戸巌著作・講演集
 特別寄稿
「原発は滅びゆく恐竜である」発刊に寄せて
 ─水戸巌と息子たち─ 水戸喜世子

2014年8月7日木曜日

【投稿】(第二次疎開裁判への抱負)第二次疎開裁判を前回にも増して強く支援します ――放射線防護施策の非科学性を衝きながら(生井兵治)

 生井さんから、改めて、抱負の文章を寄せていただいたので、追加して紹介します。

 第二次疎開裁判を前回にも増して強く支援します
 ――放射線防護施策の非科学性を衝きながら

 
生井兵治(なまい・ひょうじ)
 
東京・目黒で生まれた私は、国民学校一年生の時に太平洋戦争の戦禍を逃れ、栃木の田舎に疎開し、翌年、終戦になりました。耐乏生活のこの間、子供心にも「大本営発表」の嘘を何度も実体験しました。ですから、「3.11」の晩、「原子力緊急事態宣言」発令(菅直人総理大臣)に関する枝野幸男官房長官の記者発表をテレビで見て、「大本営発表の再来」と強く感じて身の毛がよだち、地震の怖さと相まって登校拒否児同然となり、80日間、家に引籠りました。
筑波大学在職中、育種・遺伝学、特に植物育種における受粉生物学の体系化に取り組みながら、学生・院生の教育に励みました。この間に植物の性に教わった生命の基本は、個体維持と種族維持の矛盾と遺伝性と変異性の矛盾ということであり、生命の究極は連綿と続くいのち、すなわち「いかに子孫を残すか」ということです。子どもを粗末にする生物集団は滅びます。いずれにしても、在職中は講義やゼミに備えて、範疇となる突然変異育種や放射線遺伝学・放射線生物学などの関連文献・図書等も収集していました。家に引籠り中、これらを書庫から取り出して再度読み漁りました。
196070年代の植物遺伝学では、どんなに低線量の放射線でも被曝線量に応じて突然変異が起きることや、植物が空中から取り込む放射性物質による低線量内部被曝でも被曝線量に応じて突然変異が起きることは、国内外のムラサキツユクサ等の研究によって明らかでした。人間以外の生物では、被曝世代の後代に明確な遺伝的影響が現れますから、疫学的データが少ない人間でも、予防原則に則り低線量内部被曝の危険性を考慮した対策が必要なはずです。
ICRP(国際放射線防護委員会;1950年に発足した英国のNPO団体)の放射線防護理論の基礎「広島・長崎の被爆者の追跡調査」の結論のひとつは、子孫に明確な遺伝的影響が見られないということです。しかし、生物統計学的にみれば調査数が著しく少なすぎ全く非科学的な結論だ、というのが私の理解です。一方、放射線生物学の教科書では、放射線被曝の人体に対するリスクについては、もっぱらICRPの勧告などが基礎となっており、人工放射性降下物を呼吸や飲食によって体内に摂取することによる低線量内部被曝を著しく軽視ないし隠蔽しています。

ICRPは、やがて米国主導により完全に核開発側に立つ放射線防護の世界の指導的役割を担います。ICRPと、これに協力する国連のIAEA(国際原子力機関)やUNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)も、核開発が目的の政治組織で、内部被曝を著しく軽視し、公衆や核施設作業労働者に法外な被曝を強要する放射線防護理論を展開しています。

日本の大学では、早くからICRPの非科学的な放射線防護理論が教授され、これを無批判に学んだ「斯界の専門家」が「似非科学者」として大勢育ってきました。しかも、これら「似非科学者」の「斯界の専門家」が関連する大学や研究所で実権を握り非科学的講義を進めるとともに、中央・地方政府の放射線防護策立案に深く関与しています。その中心人物は、重松逸造(19172012)、長滝重信(1932~)と、山下俊一(1952~)、丹羽太貫(1943~)などです。中央・地方政府の各種委員会等の発言を聞くと、彼らの立ち位置は、庶民の側では全くなく、「国際原子力ムラ」と巷で呼ばれる側にあり、住民を被曝のリスクから救おうという意思は微塵も感じられません。

ところで、自然科学一般では、ある事象の否定は肯定よりも難しいです。しかし、放射能汚染地帯の子どもたちの甲状腺癌をはじめ人びとの諸々の疾患について、「斯界の専門家」らが平然と理由も示さず福島原発事故との関係を全面否定します。これは、彼らが真の科学者ではなく、原発再稼働を前提とした政治・経済的立脚点に立つ「似非科学者」の証拠であり、科学界はもとより社会的にも許されるものではありません。彼らの行為は科学の本質を歪め、被曝住民の心を逆なでし、人びとの人権を愚弄するものです。

以上のとおり、日本政府の放射線防護策は、異論を許さず政治的主張を唱える「斯界の専門家」(似非科学者)集団が策定しており、およそ科学的ではありません。ですから、厳正なる司法判断では、このように非科学的な放射線防護理論や放射線科学に依拠せず、原告の生存権・人格権を第一に考え、国民の生命と司法の独立性を守る判決を下されるよう強く求めます。私が第二次疎開裁判を強く支援する理由は、ここにあります。


  ************************************

                                              生井兵治

ICRP(国際放射線防護委員会)と、これに協力する国連のIAEA(国際原子力機関)UNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)は、 核開発が目的の政治組織で、内部被曝を著しく軽視し、公衆や核施設作業労働者に法外な被曝を強要する放射線防護理論を展開しています。

日 本の大学では、ICRPの非科学的な放射線防護理論が教授され、これを無批判に学んだ「斯界の専門家」が「似非科学者」として大勢育ってきました。しか も、これら「似非科学者」である「斯界の専門家」が関連する大学や研究所で実権を握り非科学的講義を進めるとともに、中央・地方政府の放射線防護策立案に 深く関与しています。

ところで、自然科学一般では、ある事象の否定は肯定よりも難しいのです。しかし、放射能汚染地帯の子どもたち甲状腺 癌をはじめ人びとの諸々の疾患について、「斯界の専門家」らが平然と理由も示さず福島原発事故との関係を全面否定します。これは、彼らが真の科学者ではな く、原発再稼働を前提とした政治・経済的立脚点に立つ「似非科学者」の証拠であり、科学界はもとより社会的にも許されるものではありません。彼らの行為は 科学の本質を歪めるものであり、被曝住民の心を逆なでし、人びとの人権を愚弄するものです。

以上のとおり、日本政府の放射線防護策は、異 論を許さず政治的主張を唱える「斯界の専門家」(似非科学者)集団が策定しており、およそ科学的ではありません。ですから、厳正なる司法判断では、このよ うに非科学的な放射線防護理論や放射線科学に依拠せず、原告の生存権・人格権を第一に考え、国民の生命と司法の独立性を守る判決を下されるよう強く求めま す。

2014年8月6日水曜日

【投稿】(第二次疎開裁判への抱負)子どもたちの避難の実現は、ライフワークを棚上げしてでも取り組むべき課題だと思った(柳原敏夫)

                                 第一次疎開裁判 弁護団長 柳原敏夫


昨日自殺した理研の笹井芳樹氏の研究分野つまりバイオテクノロジーが、3.11まで私のライフワークでした。
以前から知られていたことですが、バイオテクノロジーの究極の未来像の1つが「頭のない臓器移植専用生き物の大量複製の工場」[1]です。
他方で、荒業、力業で自然と生命を思う通りに作り変えられると自負して、あたかもプラモデルでも作るかのように、得体の知れないウイルスのDNAなどを使って生命を切った貼ったと改造するバイオテクノロジーの研究者たちが何をしでかすかは2005年に始まった禁断の科学裁判(遺伝子組換えイネ野外実験の差止裁判)を通じて経験済みでした。
早晩、バイオテクノロジーの暴走による過酷事故が発生し、人間の生命と地球環境に回復不可能なまでにダメージを与えることになる。それを未然に防ぐことが私のライフワークでした。そのために、バイオテクノロジーの雄である米国モンサント社のバイオテクノロジーに関する基本特許がいかに危険なものかを明らかにし、この特許の無効を勝ち取る申立てを1年以上かけて準備をし、申立の寸前までいったところで(審判申立書)、福島原発事故が発生しました。


この瞬間、私は、自分のライフワークを棚上げするしかないと観念しました。それまで私は、原子力利用について、素朴に、市民運動の長年の努力のおかげで、原発事故の発生はほぼ防げるまでの段階に到達したのだろう、だから、自分の関心を、原子力利用と並ぶ未曾有の力業の技術であるバイオテクノロジー問題に振り向け、専念して大丈夫なのだと思い込んでいたからです。しかしこれは無知の極みでした。福島原発事故で原発問題は何一つ片付いていないことを頭に叩き込まれたからです。このような前代未聞の過酷事故を目の当たりにして、自分の無知を思い知らされると同時に、このあと自分がたとえ鶴や亀みたいに数百年、千年生き長らえたとしても、決して遭遇することがないような事故に思えました。なぜなら、もしこのような事故がもう一度起きたら、そのとき、日本は全滅し、自分も生きていないからです。3.11後2ヶ月自宅に引きこもったあと、人々が東京から西へ、国外に逃げ出そうとしたのを見て、福島に向かいました。


 このとき、私がバイオテクノロジーの裁判(禁断の科学裁判)で経験済みで最も怖れていたことは「科学上の事故は二度発生する」ことでした。一度目は自然と人間との関係で、人間の落ち度や見込み違いや偶然の要素によって発生する。しかし、決して一度では終わらない。そのあと二度目に、人間と人間の関係で、つまり市民社会との交渉の場面で世論操作する中で、確固たる必然の要素によって発生する。これが福島原発事故でも反復されるのではないか。そのとき、「事故を小さく見せるためにはどんな犠牲を払うことも厭わない」と決意した日本政府はどんなウソでも平気でついてくるだろう。現実は危惧した通りの展開となりました。その結果、確信犯的な二度目の事故による最大の被害者は放射能の感受性が高く、社会の最も弱い人たちである子ども、妊産婦でした。二十数人が殺されたサリン事件を日本史上最悪の犯罪と呼ぶとしたら、二十数万人の子どもの命を危険にさらして顧みない日本政府の行為をどう表現したらよいのか、筆舌に尽くし難いほど正義に反する犯罪行為としか思えませんでした
ごく自然に、良心の示す方向へと進みたいという気持ちを抱いていたなら、日本政府のこの前代未聞の不正義を改めさせないではおれないとごく自然に考える筈です。そのことを小出裕章さんはこう表現しました――それ(子どもの命を救うこと)をしないで生きていれば、私は私自身を許すことができません。私も福島に向かうしか、自分が正気でいられる道はないと思いました。

そして、福島で、途方もない困難な中で決して諦めない勇気を持った素晴らしいお母さん、お父さんたちと出会いました(その人たちの声->動画。 文書)。

その勇気に励まされて、その1ヶ月後に、第一次疎開裁判が始まりました(Ourplanetの動画)。

いま、そのときの初心に、原点に戻ることが、途方もない困難な中で決して諦めない勇気を持つ人たちとつながることが何よりも大切だと感じています。
子どもたちの命を生かすも殺すも、われわれ次第なのです。




[1] 人工子宮というガラスビンの中で、ヒトの胚を、遺伝子組換により頭の発育を抑えて、頭のない胎児を育てることができる。あとは、臓器をクローニングしておけば、その生き物の臓器が、提供者のそれと完全に適合するものが確実に得られ、組織の拒絶反応というリスクを負わなくても済む。

いずれ、こうしたヒトではなく、かつヒト以外の生き物でもない(頭のない)臓器移植専用生き物が、工場のガラスビンの中でで、大量に複製生産することができる時代となる。

これなら「誰にも危害を及ぼしていないのだから、倫理的な問題もない」(ロンドンの或る研究者)、今までの臓器移植の問題がすべて解決する。これが21世紀初めのいつかに出現するとされる、バイオテクノロジーの未来図の輝かしい一例(ジェレミー・リフキン「バイテク・センチュリー」5758頁)

【第二次裁判=子ども脱被ばく裁判】小出裕章さんからのメッセージ

本日、京都大学原子炉実験所の小出裕章さんから、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対して、以下のメッセージを寄せていただきました。

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 決して事故など起きないと言われてきた福島第一原子力発電所が事故を起こしてからすでに3年半近い歳月が流れました。
 発電所の敷地内では、事故は一向に収束できないまま放射能汚染水が汚染を広げ、最低賃金すら受け取れないと言われる労働者たちが放射能を相手に苦闘を続けています。
 周辺では10万を超える人々が、故郷を追われ、生活を根こそぎ破壊されて苦難のどん底にいます。
 さらに、日本の法令に従えば放射線管理区域に指定しなければならない場所に、赤ん坊も子どもも含め数百万の人たちが、棄てられてしまいました。
 一方、この世紀の大犯罪に責任がある東京電力と日本政府は誰一人責任を取らないままです。

 子どもたちは原子力を暴走させたことに対して責任がありません。
 福島第一原子力発電所の事故が起きたことにも責任がありません。
 それなのに、毎日見ていても面白いほどに成長する子どもたちこそ、放射線被曝に対する感受性が高いのです。
 そうであれば、子どもたちを被曝から守ることは大人たちの最低限の責任です。
 子どもたちを守ってあげたいというのではありません。
 それをしないで生きていれば、私は私自身を許すことができません。
 もちろん、それをしないで知らぬ顔をする政府、東京電力には徹底的に責任を取らせたいと思います。
 子どもの被曝を少しでも少なくするために、私は私の力を使います。
 非力ですが、無力ではないはずです。
 被害者の方々の苦難の重さは私には量れません。
 しかし、諦めることなく、挫けることなく生きてくださることを願います。  


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 お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。

                        2014/8/5  小出 裕章 

2014年8月3日日曜日

【報告】子ども脱被ばく裁判の原告申込書(カラー)ができました

今月29日に提訴する第二次裁判(正式名称:子ども脱被ばく裁判)の原告申込書のカラー版ができました(データは以下の原告申込書PDF版をダウンロードして下さい)。
原告として参加の資格を持つ、周りの方々にチラシと合わせてお渡しいただくよう、お願い申し上げます。

原告申込書PDF版)


【報告】子ども脱被ばく裁判のチラシ(カラー)ができました

今月29日に提訴する第二次裁判(正式名称:子ども脱被ばく裁判)のチラシのカラー版ができました(データは以下のチラシPDF版をダウンロードして下さい)。
周りの方々に拡散していただくよう、お願い申し上げます。

チラシPDF版)



【呼びかけ】第二次裁判の原告を募集中。今度は福島県外に自主避難した方もなれます。

7月17日発表の「第二次裁判の概要決定」でも述べましたが、国と福島県のあやまった救護対策をただせるのは最終的に私たち市民です。それは裁判でも変わりません。
第一次裁判にもまして、今度の第二次裁判(=子ども脱被ばく裁判)の行方を決めるのは、どれだけたくさんの私たち市民が裁判に参加するかどうかにかかっています。

その子ども脱被ばく裁判への市民参加には2つの参加があります。
1、支援者として 自身のできる支援をおこなう。
2、原告として、当事者としての声をあげる 。

私たちはこれまでは1の参加しかやってきませんでした。理由は第一次裁判は緊急の救済を求める仮処分という方式で、数ヶ月で決着をつける積りだったからです(しかし、裁判所の想定外の展開で2年近くかかってしまいました)。

今回の裁判は正式裁判です。そこで、いかにたくさんの福島県の市民が原告として参加するかがとても重要になってきます。
この点、
①の子ども人権裁判の原告になれるのは、現在、福島県内の小中学生です。
これに対し、
②の親子裁判の原告の資格は、
(1)、原発事故当時に高校生以下の子ども、または
(2)、原発事故以後に福島県で生まれた子どもで、
原発事故以後に福島県で被ばくをした子どもとその保護者です。
この条件さえ満たせば、原発事故以後に自主避難した方も原告になれます。

経済的理由その他の事情で、福島県内の生活を余儀なくされている方々、そして、
福島県から子どもと自主避難したけれど、それまでの間、子どもが福島県で無用な被ばくをさせられたことに対し、国と福島県の責任を追及したいと願っている方々、 
原告として、私たちと一緒に子ども脱被ばく裁判を取り組みましょう。

以下のチラシをご覧になり、ご連絡下さるか、原告申込書に記入の上、返送して下さい。ご連絡をお待ちしています。

子ども脱被ばく裁判の提訴と原告募集のチラシ ->PDF版

原告申込書 -> PDF版

連絡先: 
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 ①.子ども人権裁判
 安全な環境で教育をうける子どもの権利を確認する裁判。
現在、福島県の小中学校に通う子どもが原告になり、小中学校の設置者である市町村に対し、安全な環境で教育を受ける権利があることの確認を求める。


②.親子裁判
 原発事故後の国と福島県の救護対策の違法性を問う裁判。

原発事故のあと福島県内に居住していた子ども((1)、原発事故当時に高校生以下の子ども、または(2)、原発事故以後に生まれた子ども)とその保護者が原告になり、国と福島県に対し、国や福島県には子どもたちの健康を守る義務があるのに、原発事故のあと、子どもたちを被ばくから守ろうとせず、無用な被ばくをさせ、子ども及びその保護者達に筆舌に尽しがたい精神的苦痛を与えたことを理由とする110万円の慰謝料を請求する。

 請求額を110万円としたのは国や福島県がとった救護対策が違法であることを司法の場ではっきりさせることを目的としたからです。

【報告】第二次裁判の名称が「子ども脱被ばく裁判」と決まりました

7月17日発表の「第二次裁判の概要決定」で報告しました第二次裁判について、原告予定者の皆さん、弁護団、支援者の皆さんの意見を交換する中で、今度の裁判の名称が、
 子ども脱被ばく裁判
と決まりました。

今度の「子ども脱被ばく裁判」は、従前の疎開裁判に比べ、
国と福島県を相手にした親子裁判が追加になったこともあり、この2つの裁判を総称した名称として、
 「 子ども脱被ばく裁判」と呼びます。

まだ正式ではありませんが、さしあたり、新たに追加された裁判を「親子裁判」と略称し、従来の疎開裁判を「子ども人権裁判」と略称することにしました。

以下がその内容です。

①.子ども人権裁判
 現在、福島県の小中学校に通う子どもが原告になり、小中学校の設置者である市町村に対し、安全な環境で教育を受ける権利があることの確認を求める裁判。

②.親子裁判
 原発事故のあと福島県内に居住していた子どもとその保護者が原告になり、国と福島県に対し、国や福島県には子どもたちの健康を守る義務があるのに、原発事故のあと、子どもたちを被ばくから守ろうとせず、無用な被ばくをさせ、子ども及びその保護者達に筆舌に尽しがたい精神的苦痛を与えたことを理由とする110万円の慰謝料請求の裁判。