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2014年9月1日月曜日

【8.29提訴アクション:報告5】「民主主義社会における思想統制」を正しく実行した日本のマスコミ

 福島の子どもたちを被ばくから遠ざけ(避難させ)、彼らの命を救うことは、日本政府がいま緊急に解決すべき、日本にとって最大の人道的課題です。

8月29日の「子ども脱被ばく裁判」の提訴は、この課題を真正面から日本政府に問うた、日本と世界の人々が知っておくべき最重要な裁判です。なぜなら、この裁判は、
・見えない戦火のなかの子どもたちを救い出す裁判
・世界で最も過酷な子育て中の福島の親子を救い出す裁判
・国と福島県の3.11以後の救護対策の誤りを裁く裁判
・経済復興・帰還最優先の政策を命の復興最優先の政策に転換させるための裁判
だからです。

だからこそ、日本政府と原子力ムラにとって、 「原発事故による子どもたちの命の危機」は、3.11以来、終始一貫、日本と世界に知らせてはならない絶対のタブーです。
そこで、日本のマスコミは、「王様の飼い犬」としてその職務を立派に果たし、(共同通信の短文記事を除いて)この提訴を一切報道しませんでした。 

その結果、「子ども脱被ばく裁判」の提訴のことは誰も知らず、福島の子どもたちの危機的な状態を知らないままに放置されました。

なぜ「子どもの命の危機」という人道的な問題について、マスコミは報道しないのか。
それは、今回の問題が自然災害や他国の戦争ではなく、原発事故が原因の「子どもの命の危機」だからで、原発事故の悲惨さという本当に重要な問題だからです。
本当に重要な問題は決して人々に知らせない。
 これが、民主主義社会における私たち市民の思想統制という問題です。

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第二次疎開裁判の提訴に対して、改めてメッセージを寄せ、惜しみない協力を継続するノーム・チョムスキーは、この「民主主義社会における思想統制」という、私たちにとって最重要な問題について、こう言いました。


 独裁国家なら、我々市民を黙らせるには棍棒(こんぼう)で殴りつければよい。しかし、民主主義国家ではもはや棍棒は使えない。そこで、棍棒に代わって、我々市民が声をあげないように思想注入する必要がある。その思想注入において最大の貢献をしているのがマスコミです。

そして、最高の思想注入とは、思想注入していることを悟られない思想注入のことです。つまり、市民は自分が思想統制なんか受けていない、自分で自由に考え、判断していると思い込ませることです。

民主主義社会では、市民を政治から遠ざけ管理するため、長年、その方法の開発に膨大な努力が注がれてきた。その中心的役割を果すのががマスコミ(マスメディア)で、彼らは、次の3つの方法を発明した。 
1、マスメディアはニュースを選別する。
2、マスメディアは本当に重要な問題は語らない。
3、マスメディアは人々を孤立させる。

 とくに、子どもの命が危機にあるといった人道的、倫理的な問題について、マスメディアが次のように「倫理を機能不全にさせる」役割を果している。

「我々が加担する政策のせいで、死に瀕し、飢える人々がいる。それについて、本来、民主主義社会の一員である我々には、直接、責任がある。
だが、メディアは--人々にその責任に気がつかせまいとする、ニュースを選別し、本当に重要な問題を語らず、人々を孤立させることによって。
その結果、権力者の利益が守られ、被害者は無視される。
国民は、もし、自分の手から滴る血をみれば、驚愕するでしょう。
しかし、そう思わないのは、国民は体制(政府やマスメディア)にあやつられたまま、気がつかずにいるからです。メディアコントロール 11 

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